糖尿病になってからの食事について
糖尿病において血糖値をコントロールする場合、食事療法が大切なポイントになります。
糖尿病はインスリンの働きによるものが大きく関与してきますので、まずはエネルギーを取りすぎずインスリンの働きに合った食事をすることです。
また3大栄養素の蛋白質、炭水化物、脂質の他、ビタミン、ミネラルなど栄養バランスの取れた食事をするようにしましょう。また医師や栄養士の指導をうけ、積極的に食品交換表を利用し工夫していきましょう。
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糖尿病での食事のポイント
- 適切なカロリーの食事をする→主食である炭水化物の量を調整しましょう。
 - バランスよく食べる→糖尿病では食べてはいけない食品はありません。栄養を考えてバランスよくとるようにしましょう
 - 食物繊維を摂る→食物繊維は糖質の吸収を緩やかにし、血糖値の急激な上昇を抑制する作用があります。
 - 食塩は控え目に→糖尿病・肥満症の人は高血圧になりやすいので食塩は控え目に1日7〜10g以下におさえるようにしましょう。
 - できるだけ3食規則正しく摂るようにする。→夕食にカロリーを多く摂る傾向にありますが、血糖値の変動を避けるため3食のカロリーはバランスよく摂りましょう。
 - 甘い物やアルコールを控える→全く食べてはいけないということではありませんが、甘い物やアルコール類は避ける方がよいでしょう。どうしても我慢できない時などはノンシュガーのものやノンカロリーのものなどにし、量にも注意してください。
 - 味付けを薄味にする→味付けが濃いと食欲が進みがちで食べ過ぎてしまいます。
 - 調理法の工夫→油をできるだけ使わず「網焼き」や「蒸す」「ゆでる」などの他、テフロン加工の調理器具を使用するなどの工夫で、カロリーをおさえることができます。
 - 1回分の食事を数回に分ける→1回分の食事を数回に分けて少しずつ摂ることで、血糖値が上昇を防ぐことができます。※間食とは違います。
 
糖尿病の食事の献立
糖尿病での食事の献立を考える際に目安となるものがカロリーです。糖尿病では標準体重1kgあたりの一日の摂取カロリーを決めていきます。
しかし性別や年齢によっても必要最低限のカロリーは変わってきます。その人の標準体重、性別、年齢はもちろん、生活状態からも必要最低限のカロリーを考え、栄養バランス良く食事を摂ることが大切なポイントになります。
糖尿病での食事の献立を考える際に目安となるものがカロリーです。糖尿病では標準体重1kgあたりの一日の摂取カロリーを決めていきます。
しかし性別や年齢によっても必要最低限のカロリーは変わってきます。その人の標準体重、性別、年齢はもちろん、生活状態からも必要最低限のカロリーを考え、栄養バランス良く食事を摂ることが大切なポイントになります。
標準体重→標準体重=22×(身長m)×(身長m)
標準体重1kg当たりのエネルギー量(kcal)
- 軽労働→25〜35
 - 中労働→30〜35
 - 重労働→35〜45
 
例としては肥満の方は 25kcal糖尿病を合併し、やせている人や若い人の場合は 30kcalを目安にするのがおすすめです。
中高年で肥満気味の2型糖尿病では女性で1400kcal、男性で1600kcal前後が平均な目安になります。しかし、その人の生活や糖尿病の種類にもよりますので、まずはかかりつけの医師や栄養士に相談をしてみましょう。
また献立の食材に関しては「食品交換表」などにより食品に含まれている主な栄養素を6つのグループの表に分け、食品の種類と1単位=80kcalでの量(g)で考えていきます。
1単位=80kcalはだいだいご飯茶わん半分と同じエネルギーとなります。つまり茶わん軽く1杯のご飯は2単位に相当します。食品交換表で同じ単位数のものを置き換えることで食事のバラエティを増やすことができるのです。
糖尿病の食事の献立、調理時の工夫
主食→ごはんには麦・胚芽・あずきを、パンには全粒粉・ライ麦パンを、麺にはそば等を取り入れましょう。
野菜→青菜などの野菜類はゆでるとかさが減り身体をあたためる効果もあり食べやすくなります。
油分→脂肪の少ない食品(例:サーロインよりヒレ肉など)を選択するようにしましょう。調理する時はテフロン加工のフライパンなどを積極的に使い油の使用を控えましょう。
味付け→塩分は控えて味つけには酸味のもの(レモンやゆずなど)を利用しましょう。だしは濃い目にとり、調味料などを追加しないでもいいように。
揚げ物の場合→素揚げ・から揚げにしましょう。
焼き物の場合→油を使わず鉄板焼きよりも網焼きにしましょう。また電子レンジを活用しましょう。
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糖尿病の外食する場合
外食ではなかなかカロリーもわからず、ついつい出されたものをすべて食べてしまいますが、家と比べて調味料など味付けも濃くカロリーが思ったよりも高いこともあります。多かったり、カロリーが高そうなら食べ残すということも必要です。
注文時に栄養バランスを考えて決めることはもちろんですが、丼物よりも定食や具の多いものや、洋食よりも和食、肉食よりも魚食、同じ肉でもロースカツよりヒレカツなど動物性脂肪やコレステロールが少ない食事を選ぶ工夫をしましょう。
主な外食のカロリー(単位:kcal)
※各メニューに記載しているカロリーは目安です。実際の食事内容により異なる場合があります。
- ごはん・麺類
 - 握りずし 450
 - ちらしずし 500
 - 親子丼 525
 - 天丼 630
 - ウナ丼 615
 - 牛丼 540
 - カツ丼 935
 - ざるそば 330
 - 冷や麦 370
 - きつねうどん 310
 - きつねそば 365
 - たぬきうどん 315
 - たぬきそば 370
 - 月見うどん 355
 - 月見そば 410
 - おかめうどん 345
 - カレーうどん 465
 - 天ぷらうどん 490
 - 天ぷらそば 545
 - 鍋焼きうどん 500
 - エビピラフ 500
 - チキンライス 640
 - カレーライス 865
 - スパゲッティナポリタン 500
 - スパゲッティミートソース 530
 - マカロニグラタン 520
 - 中華丼 615
 - チャーハン 700
 - ラーメン 500
 - タンメン 520
 - チャーシューメン 555
 - ワンタンメン 550
 - 冷やし中華 640
 - 五目焼きそば 860
 
- パン類・定食
 - ミックスサンド 390
 - カツサンド 720
 - ハンバーガー 485
 - チーズバーガー 595
 - ピザ 520
 - 焼き魚定食 530
 - 煮魚定食 525
 - 刺し身定食 550
 - 焼き肉定食 765
 - から揚げ定食 665
 - 天ぷら定食 830
 - ビーフシチュー定食 625
 - アジフライ定食 665
 - チキンカツ定食 765
 - エビフライ定食 800
 - コロッケ定食 885
 - カキフライ定食 915
 - 豚ヒレカツ定食 770
 - 豚ロースカツ定食 940
 - メンチカツ定食 925
 - ハンバーグステーキ定食 975
 - ビーフステーキ(モモ)定食 860
 - ビーフステーキ(霜降り)定食 1275
 - レバーにら炒め定食 675
 - 麻婆豆腐定食 755
 - ギョーザ定食 740
 - 酢豚定食 810
 
